百聞は一体験に如かず!耐震性能を直感的に伝える仮想地震体験システム「SYNCVR」
SYNCVRは、VRを利用して地震時の建物の揺れをリアルに疑似体験することで、建物の耐震性能について、実感を持ったコミュニケーションができるようにするシステムです。
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概要
SYNCVRは、ヴァーチャルリアリティ(以下VR)を利用して地震時の建物の揺れをリアルに疑似体験することで、建物の耐震性能について、実感を持ったコミュニケーションができるようにするシステムです。
このシステムでは、計画地の地盤条件や建物の高さ、平面計画、構造、階数などに応じたVR映像を容易に生成することができます。例えば、震度7の地震時に、鉄筋コンクリート造10階建ての建物の10階にいた場合、その部屋はどのように揺れ、被害状況はどのようなものか、同じ階数でも耐震・制振・免震といった構造が違えばどのように揺れるかなどを自在に作ることができます。VRゴーグルを利用した没入感のある体験も可能です。
これまでのVR映像は、人の手でCG動画を作り上げる必要があったため、作成に時間とコストがかかり、予め作られたモデル的な震災体験しかできませんでしたが、SYNCVRは実際のデータを入力して映像化するため、固有の建物空間の体験を可能とします。
CATEGORY
構造形式の選択により「性能をアップした建物」と「一般的な建物」の室内の被害状況を比較することができます。VR空間の地震被害は、実際と異なる可能性があります。
一般的な建物のオフィス7階の360°VR
入力地震動 想定南関東地震〈建設地六本木〉(右下のVRボタンを押すと全画面表示となります。全画面表示を終了する場合はPCのEscキーを押してください。スマホでのご視聴の場合は、通信環境に応じて、再生まで少しお待ち頂く場合が有ります)
性能を高めた建物のオフィス7階の360°VR
入力地震動 想定南関東地震〈建設地六本木〉(右下のVRボタンを押すと全画面表示となります。全画面表示を終了する場合はPCのEscキーを押してください。スマホでのご視聴の場合は、通信環境に応じて、再生まで少しお待ち頂く場合が有ります)
主な特徴
- 体験したい階の地震波形データさえあれば、仮想地震体験を提供可能です。
- 計画中の建物や実際の建物の地震波形データ等を使用することで、個別の建物の被害映像を作成することができます。
- 地震波形データを変えるだけで新たな被害映像を瞬時に生成できるため、複数の体験を比較する場合も、コンテンツの追加コストが大幅に抑えられます。
- 汎用的なオフィスとマンションのCGモデルを用意しています。
開発経緯
また、その建物の固有の被害状況を構造方式別に比較検討できる、体験型コンテンツが求められていました。
こうしたニーズから、SYNCVRは、建築主の判断を助けるシステムとして日建設計と株式会社ジオクリエイツの共同により開発を行いました。
よりリアルに地震体験を捉えるために
①地震ザブトンと組み合わせる
従来より圧倒的な容易さで没入感の高い仮想地震体験を提供。
②感情センシングと組み合わせる。
今後の展開
■建物の計画時の耐震安全性目標の設定、構造形式の判断(設計者⇔事業主)
■住宅購入時の耐震性能PR(ハウスメーカー⇔購入者)
■オフィスリーシングに関わる耐震性能PR(事業主⇔テナント)
■免制振デバイスの性能PR(メーカー⇔事業主)
■防災教育、震災継承等社会貢献(地方自治体、保険会社⇔生活者)
※SYNCVRは株式会社日建設計と株式会社ジオクリエイツの登録商標です。