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11月9日、感染症医療と高度急性期医療を両立させる新型コロナウイルス感染症病棟(臨時病棟)の運用が開始されました。
~神戸市立医療センター中央市民病院における新型コロナウイルスへの新たな対応策~

救急部門に接続する臨時病棟(撮影:日建設計)

感染症指定医療機関である神戸市立医療センター中央市民病院は、多くの新型コロナウイルス感染症の重症患者を受け入れたため、新型コロナウイルス感染症患者以外の救急患者の受け入れを制限せざるを得ない状態が発生しました。そこで、今後の感染拡大に備えて、新型コロナウイルス感染症患者の受け入れに特化した臨時病棟を整備してきました。感染症対応病棟を本館と分離することで、新型コロナウイルス感染症患者への治療と中央市民病院における高度医療の提供を両立し、神戸医療圏における市民の安全を継続的に確保します。
このたび10月23日に建物が完成し、医療機器の搬入・設置作業等を経て11月9日から運用開始となりました。
なお、すべての病床(全36床)で重症患者の受け入れが可能な、臨時専用病棟の整備は全国初となります。
 

日建設計は、本計画において、緊急の設えでありながらも、安全に適切な感染症医療が提供できるよう、建築設備等に関する以下の計画、支援を行いました。

① 安全な感染症医療の提供に寄与する建築計画
・感染症対応のための適切なゾーニングと動線計画。
・重症患者のケアに特化した、スタッフステーションを中央に配置するICU型の平面計画。
② 感染対策と重症患者対応に配慮した設備計画
・陰圧気流の換気設備及びHEPAフィルター処理による排気設備や排水の消毒処理。
・本館のICU同等の重症対応の医療機器の使用を可能とする電気設備。
 

左|重症に特化したICU仕様の個室(撮影:日建設計)、中|スタッフステーション(写真提供:神戸市立医療センター中央市民病院)、右|廊下 (写真提供:神戸市立医療センター中央市民病院)

神戸市立医療センター中央市民病院 臨時病棟
建築主 : 地方独立行政法人 神戸市民病院機構
所在地 : 兵庫県神戸市
延べ面積: 約1,600㎡
建物  :
①病床数:36床 
・重症個室14床(集中治療室(ICU)機能を備えた病床)
  ・中等から重症病床22床(個室2床、4床室20床)
  ・全床にて重症患者対応可、全室陰圧対応
②初療室1室、スタッフステーション、資材保管スペース等
構造・階数: 軽量鉄骨造、地上1階建て
基本計画・発注支援: 日建設計
設計施工: 大林組

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