PRESS RELEASE

日建設計と日本設計、構造解析データとBIMデータのST-Bridge整合確認ツール「STB-DiffChecker」を共同開発、無償公開

株式会社日建設計(本社:東京都千代田区 代表取締役社長 大松 敦)と株式会社日本設計(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:篠﨑 淳)は、日本国内の建築構造設計分野での情報交換のための標準フォーマットである「ST-Bridge」※1を使用した構造設計における解析データとBIMデータの整合確認の効率化を目的に共同開発したアプリケーション「STB-DiffChecker」を無償公開します。

※1:一般社団法人 buildingSMART JAPAN, https://www.building-smart.or.jp/meeting/buildall/structural-design/

これまで、日建設計と日本設計はBIMを用いた新しいワークフローの構築に取り組んできました。

今回の技術協力では、建築構造分野の標準フォーマットであるST-Bridgeを介して、構造解析データとBIMデータ間の整合確認を自動で行うアプリケーションを開発しました。これにより構造設計で使用するデータの品質が向上し、業務を効率的に行えるようになります。また、アプリケーションのソースコードを含めた全ての情報を無償公開し、業界内でのST-Bridgeによる整合確認の普及および将来的な電子申請に向けた動きを模索していきます。
日本設計と日建設計は、今後も建築の構造設計における非競争領域での連携を進め、日本のBIM活用の発展に寄与していきます。

この新しいアプリケーション「STB-DiffChecker」の特徴を、以下に挙げます。

「ST-Bridge」を用いた解析データとBIMデータの整合チェック

構造解析データとBIMデータは、構造設計の業務フロー上、取扱う目的や検討内容が異なるため、同時並行的にそれぞれを個別で取扱わなくてはいけません。そのため、従前ではそれぞれのデータ間の整合確認に膨大な時間を要してきました。構造解析データとBIMデータそれぞれを「ST-Bridge」として出力したものを、本アプリケーションにより機械的に整合確認することで作業の効率化と人為的ミスの削減が可能となります。

【業務ワークフローと、アプリケーションのマッピング イメージ】

※2:建築 BIM 推進会議, 建築分野におけるBIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン(第 1 版)

アプリケーションの主な概要

●「STB-DiffChecker」
  • 解析データとBIMデータそれぞれから出力したST-Bridgeデータの比較を行う
  • 整合判定における許容差の設定が可能
    (梁の下がりによる節点座標の誤差判定 など)
  • 整合結果の項目ごと、判定項目ごとにフィルタ操作が可能
  • 整合結果のExcelファイル出力が可能
  • 提供場所:ソフトウェア開発のプラットフォーム「GitHub」で無償公開
    https://github.com/NS-NS/STB-DiffChecker
  • ST-Bridge ver2.0.1 に対応

share

当サイトでは、クッキー(Cookie)を使用しています。このウェブサイトを引き続き使用することにより、お客様はクッキーの使用に同意するものとします。Our policy.