PRESS RELEASE

社内向けエビデンス集『建築の環境価値BOOK』をWEB サイトで一般公開します。
~定性的な環境価値の見える化により真の環境価値向上を目指す~

 株式会社日建設計(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:大松敦)は、7月7日より、WEBサイトにて、 建築物にまつわる様々な環境価値についてのエビデンスをまとめた社内向け技術情報冊子『建築の環境価値 BOOK』を、3回に分けて配信いたします。
 環境建築に採用されている技術には、様々な環境価値があります。従来は、主にネガティブ・インパクトである 「環境負荷」の低減をテーマとして、エネルギー消費量・CO2排出量・水使用量・廃棄物量・資源使用量など定量 化が容易な「狭義」の環境価値を中心に議論が行われきました。一方、ポジティブ・インパクトである快適性・利 便性・健康性などの「環境品質」については定性的な評価が主流であったためあまり議論されてきませんでした。 しかし最近は、これらの定量化が試みられるようになり、その結果、より「広義」に環境価値を捉えることができ るようになりました。また、ネガティブ・インパクトの低減が、ポジティブ・インパクトとしての様々な便益をもたらす ということが多くの研究論文で報告されています。
 本書は、国内外の研究論文からこれらのエビデンスを分類・整理し、判り易くその結果をまとめたものです。社 内向け技術情報冊子の体裁をとっておりますが、建築を専門とする学生や建築物の環境価値に関心をお持ちの 皆さまにもお読み頂きたく、公開することといたしました。
 真に環境価値の高い建築創出とサステイナブルな社会構築に向けた一助となれば幸いです。

冊子名称:建築の環境価値BOOK
発行日 :2021年3月25日(社内公開日)
著者  :日建設計エンジニアリング部門設備設計グループ
体裁  :A4 76ページ
第1回配信:2021年7月7日
以後、1回/月×2回配信予定。


第1回配信分を見る

本書の着眼点:ネガティブ・インパクトとポジティブ・インパクトを包括した環境価値

 これまで環境建築の評価については、「狭義」の環境価値すなわち「環境負荷」低減などをテーマとした「ネ ガティブ・インパクト」への議論が中心でした。本書では、定量化がされなかった故に論じられてこなかった「環境品質」を「ポジティブ・インパクト」として着目し、ネガティブ・インパクトとポジティブ・インパクトの両方から環境建築を定量的に評価するためのエビデンスをまとめています。

本書の構成

1. 建築の環境価値
 環境価値の分類と、建築要素別の環境価値への影響の概要を示しています。
2. 建築要素別の環境価値
 調査した環境価値の概要を建築要素別に整理・解説しています。
3. 環境価値要素を追求した建物のイメージ
 環境価値の分類の中で「健康」「生産性」「レジリエンス」を高めるための建物として、より効果の高い環境建築技術と期待される環境価値をまとめました。
4. 実例で見る環境建築技術と環境価値
 環境建築や環境建築技術の実例において、実際に採用された環境価値向上が期待される環境建築技術を紹介しています。
5. 参考文献
 2 章で紹介した環境価値に関する文献の出典を整理しました。

※冊子内容の転活用はご自由ですが、全て使用者の責任においてご活用下さい。
※印刷物は制作しておりませんのでご了承ください。

日建設計について

⽇建設計は、建築の設計監理、都市デザインおよびこれらに関連する調査・企画・コンサルティング業務を⾏うプ ロフェッショナル・サービス・ファームです。
「価値ある仕事によって社会に貢献する」という基本理念を尊重し、1900年の創業以来、120年にわたって、社会の要請とクライアントの皆様の様々なご要望にお応えすべく、よりよい社会環境づくりに取り組んできました。 これまで⽇本、中国、ASEAN、中東でさまざまなプロジェクトに携わり、近年はインド、ロシア、欧州にも展開して います。

本件に関するお問い合わせ先
日建設計 広報室 Tel. 0 3-5226-3030(代表) e-mail webmaster@nikken. jp

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