尾道市役所
広島, 日本
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海に浮かぶ船のような庁舎
日本最大の内海である瀬戸内海は、約700の島々が織りなす多島美で知られる。その中心に位置する尾道は、古来より海上交通の要所であった尾道水道と古刹を抱く尾道三山で囲まれた限られたエリアに寺社や家々がひしめき、入り組んだ坂道と路地がはしる「箱庭的都市」と呼ばれる特徴的な景観を形成している。数々の文学や映画の舞台として知られ、近年ではその景観が日本遺産にも認定された。またサイクリストの聖地としても、国内外から注目される観光都市となっている。この地の核となる施設として、市役所という市民サービス拠点であり、市民の活動拠点となり、かつ観光客にも開かれた観光拠点をつくることが求められた。1・2階と屋上には箱庭的景観を望むテラスを設けて、心地よい吹抜け階段でそれらをつなぎ、開庁時だけでなく、閉庁後や休日も市民や観光客に開放できる計画とした。市の行政施設であると同時に、誰もがふらっと立ち寄りたくなる、尾道の新名所となる庁舎を目指した。
建築主 | 尾道市 |
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所在地 | 広島、日本 |
敷地面積 | 7,748.74 ㎡ |
延べ面積 | 14,496.54 ㎡ |
最高高さ | 22.75 m |
竣工年 | 2020 年 |