円滑なプロジェクト運営を通じて最高のラグジュアリーを実現する
ザ・リッツ・カールトン日光
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長期的に高まる観光需要に伴い、日本におけるラグジュアリーホテル・リゾート開発は、国内外の不動産投資家及びデベロッパーにとって魅力が増しています。しかし、外資系ラグジュアリーホテルは、オフィスや商業施設と比べ、専門性の高い計画のほかに、数多くの利害係者間での複雑な調整が求められ、不動産業界の中では特に手を出しにくいアセットクラスとして認識されています。また、海外を拠点とするホテルオペレーターやインテリアデザイナーの役割が極めて重要であり、日本の建設業界の慣習が通用しない前提でプロジェクトチームを取りまとめる力も必要です。そこで、私たちは、これまでクライアントであるホテルオーナーを支援するため、独立の立場でホテル開発のプロジェクトマネジメントを数多く行ってきました。その一つの事例として、クライアントと一緒に創り上げた中禅寺湖畔の国立公園にある「ザ・リッツ・カールトン日光」をご紹介します。
CATEGORY
繊細で本物志向のデザインを、どう実現するか
実現すべき価値を理解し、バランスの取れたコストマネジメントを実践
一緒に考え、一緒に解決する
欧米流のプロジェクトマネジメントでは、課題を発見し解決すべきステークホルダーを特定して、プロジェクトを進めていくことが主務となります。一方で、私たちは課題解決を設計者やデザイナーとともに行っていく姿勢を大事にしています。これにより、数多い関係者それぞれと厚い信頼関係を構築し、いざという時に関係者が率先して解決に協力してくれる素地が出来上がります。このプロジェクトでも、現場段階での突然の空調方式の変更やコロナ渦など数多くの難題が生じましたが、最終的にはすべてうまく解決することができ、ホテルを2020年7月に無事オープンすることができました。
多様性のマネジメント
①より良くすることへの飽くなき挑戦
②関係者間の価値観の共有
③多様性をもったチーム体制
の3つが挙げられるかと思います。私たちは、外資系高級ホテルという非常に多様なステークホルダーが関わるプロジェクトにおいて、ともすれば対立的な環境になる場合もあるなかで、協力関係を作り上げるべくリーダーシップを発揮し、妥協することなくより高い品質を最適なコストで実現するために努力してきました。これらは、ホテルに限らず、今後多くの大型開発で必要とされるスキルです。これらをコアコンピタンスとしながら、不動産による新たな機会と価値の創出に貢献していきたいと考えています。
■「 ザ・リッツ・カールトン日光」概要
ホテル名称 | : | ザ・リッツ・カールトン日光 |
---|---|---|
ホテルオーナー | : | 東武鉄道株式会社 |
ホテルオペレーター | : | マリオットインターナショナル |
所在地 | : | 栃木県日光市 |
客室数 | : | 94室 |
内装デザイナー | : | LAYAN Design Group(客室、パブリックエリア) 日建スペースデザイン(温泉・スパ) ストリックランド(レストラン) |
建築設計・監理 | : | 株式会社日建設計 |
施工 | : | 東武建設株式会社、他 |