“となりにいる状態”をつくる
— 日建設計×フロンティア日建設計の共創 —

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社会の多様化が進む中、日建設計は「For」から「With」のデザインが必要と考え、インクルーシブデザインを推進しています。フロンティア日建設計(FNS)と共に、多様な人々が“となりにいる状態”を築きながら共創を実践し、異なる感性や視点の協働を通じて、建築や都市に新たな価値を生み出し、包容力のある社会の未来を描いています。

多様な感性が交わる場から、デザインの未来を描く

社会のあり方が大きく変化する今、私たちは一人ひとりが異なる特性や感性を持つことを自然に受けとめ、多様な人々と共に生きる時代を迎えています。少子高齢化の進行や働き方の多様化により、誰もが人生のどこかで何らかの制約やサポートを必要とする状況に直面するようになりました。

こうした社会の中で求められているのは、すべての人が快適に利用できる環境をつくる「For」の発想を超え、異なる人と共に考えながら新しい価値を生み出す「With」のデザインです。日建設計は、インクルーシブデザインの理念を根幹に据え、多様な人々と協働しながら、より豊かな未来の都市や建築を描いていこうとしています。

その実践の場として、私たちはフロンティア日建設計(FNS)と共に、日常の中に「となりにいる状態」を築く活動を進めています。

“となりにいる”からはじまる共創

FNSには、多様なバックグラウンドや感覚を持つメンバーが集い、日建設計と同じオフィスの中で働いています。多様な特性を持つ人がそれぞれの専門性を活かしながら協働することで、新しい気づきや創造が生まれるのではないか——そんな思いから、両者が“となりにいる”チームとして取り組む共創のプロジェクトが始まりました。

その第一歩が、各地区オフィスの改修や新築、そしてPYNTの全国展開を契機としたワークショップです。設計者とFNSメンバーが同じテーブルを囲み、図面をもとに意見を交わし、時には現場を一緒に歩く。そうしたプロセスの中で、空間に対する感じ方や視点の違いが新たなアイデアを生み、デザインの質を高めていきました。

共に考え、共に感じることで、建築や空間が人々の体験をより豊かにし、関わるすべての人が主体的に社会を形づくる一員となる——それが私たちのめざす「With」のデザインです。

共に働き、共に未来をつくる

この活動は、特別な取り組みではなく、日建設計グループ全体が進化していくための新たな一歩です。FNSの多様な視点が設計やマネジメント、プロジェクトのあり方に新しい問いを投げかけ、日建設計に集まった知見がそれを社会のかたちとして具現化していく。両者の協働は、デザインの可能性を拡張する実験でもあります。

今後は、ワークショップや共創の場を継続的に展開し、インクルーシブデザインの考え方をオフィスづくりや都市開発など、あらゆるプロジェクトへと広げていきます。

“となりにいる状態”とは、物理的な距離の近さだけを意味しません。多様な人々が互いの違いを尊重し、その存在を前提として共に考え、共に行動する関係性のことです。そうした関係が、組織を、そして社会をよりしなやかで包容力のあるものへと変えていくと、私たちは信じています。

共に過ごし、共に働き、共に社会に貢献する。インクルーシブデザインの思想を日々の実践に変えていくことで、私たちはこれからも「となりにいる」未来をデザインしていきます。

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