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日常から天国へ、多様なシーンがゲストの物語を紡ぎだす
~「ハレクラニ沖縄」がオープン!~

エントランスロビー(サンセットウイング)

日建設計が設計を担当させていただきましたホテル「ハレクラニ沖縄」が、7月26日オープンしました。

ハワイを代表するラグジュアリ-ホテル「ハレクラニ」の2つ目となる「ハレクラニ沖縄」は、沖縄海岸国定公園内の約1.7キロにわたる海岸線に位置します。
海に向かって三角形につきだした敷地を、西側の海岸線に面した丘の上の「サンセットウイング」、北側にある沖縄屈指の伊武部ビーチと接する「ビーチフロントウイング」、国道側のゲストを日常から非日常へと導く「導入部」の特徴の違う3つのゾーンに分け、最初から全貌が見通せない配置としました。

サンセットウイング

サンセットウイングには、ボリュームを抑えた4階建てのホテル棟とヴィラが、サンセットウイングより低い位置にあるビーチフロントウイングには10階建てのホテル棟が、それぞれ海へとつながる独立した中庭を囲んで建っています。海への眺望を最大限美しく切り取るため、敷地形状に沿わせて建物を細かく分節し、建物ごと最適な向きへ軸を振り、360室すべての客室でオーシャンフロントビューを実現しました。海に向かって開放的なラナイ(バルコニー)と浴室をもつ50㎡を超えるゆとりある客室となっています。ゲストの多様なニーズに対応するため、ヴィラを含む全14タイプの客室を設け、コネクティングにより更に柔軟な使い方ができます。

ゲストは、国道からメインゲートをくぐり、シンボルツリーであるガジュマルを臨みながら、ホテルの車寄せへ、そして、車寄せからエントランスロビーに入ると、そこで初めて、沖縄の美しい海に出会います。

メインゲート

敷地に真摯に向き合い、建築、インテリアデザイン、ランドスケープの融合した多様な「シーン」の可能性を探りました。また、それぞれに個性的なシーンを持つ4つのレストラン・スパ・5つのプール・温泉など多彩な施設が充実しています。ゲストがシーンのシークエンスを「ストーリー」として紡いでもらうよう心掛けました。

レストラン(SHIROUX)

ハワイ「Halekulani」のシンプルながらエレガントな印象を継承し、白を基調としたヨーロピアンデザインで纏めています。清潔で心地よい客室デザイン、プールに配したオーキッドマーク、野外ステージなど、ハレクラニの築いてきた伝統を継承しつつ、植栽や花ブロック、石積みの外壁など、沖縄のエッセンスを品良く取り入れています。

次のシーンを見通せないよう樹々と建物配置をデザインする、建物が景観に溶け込むよう屋根の高さと重なりにリズムをつける、明るい沖縄の陽光による陰影で壁面に表情を創りだすなど、ゲストが体感する空気を大切にしています。

オーキッドプール

■「ハレクラニ沖縄」概要

建築名称 :ハレクラニ沖縄
建築主  :三井不動産株式会社
建設地  :沖縄県国頭郡恩納村
設計・監理 :日建設計
主要用途 :ホテル
敷地面積 :107,636.20㎡
建築面積 :13,369.21㎡
延床面積 :42,175.15㎡
構造   : RC 造
階数   :地上10階
高さ   :35.970メートル
施工   :前田建設工業・國場組建設工事共同企業体
各種デザイナー 
インテリアデザイン:Champalimaud Design(Guestroom,All day dining,Public areas) + Horii Design(Speciality Restaurant) + 日建スペースデザイン(Ballroom,Spa,LD)
ランドスケープデザイン:日建設計 + Belt Collins

写真:ナカサ アンド パートナーズ

設計担当者紹介

加古藤 郁
設計部門 ダイレクター

2001年に日建設計入社。専門は建築意匠設計であるが、ホテルの建築設計に特化した知識と実績がある。ランドスケープ、インテリア、建築と眺望が一体となった印象的な空間と効率的な後方諸室を持つホテルを多く設計している。いつまでも競争力を持つ長寿命ホテルの実現を目標としている。手がけた設計は、「テラス蓼科リゾート&スパ」「日本平ホテル」「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町 ラグジュアリーコレクション」「ホテル ザ セレスティン銀座」「ハレクラニ沖縄」など。

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