INTERVIEW

#03

建築の魅力とその社会価値を
語らずにはいられないアイデアマン

沢田 聡

SO SAWADA

設計部門
2018年 キャリア採用入社
都市環境科学研究科 建築学専攻 修了

私が日建設計を選んだ理由

前職では個人住宅や別荘、オフィスなどの設計を手がけるアトリエ設計事務所に所属していましたが、「不特定多数の人が利用するものを設計したい」と思い組織設計事務所への転職を決意。日建設計について調べていく中で、建築に対する考え方や姿勢などに共感して志望しました。

大きな組織の中の一員として
プロジェクト全体に視野を広げる

私が所属しているチームは、大規模開発やオフィスビルの設計をメインに担当しています。意匠設計者として、良いと思えるデザインを追求するとともに、構造や設備を含めた建物全体のイメージをつかみながら、より良い建築物になるよう設計を進めていきます。構造や設備など他部門のスペシャリストならではのアイデアなどが加わることで、思いもよらないミラクルなイノベーションが起こることも。それをミラクルで終わらせるのではなく、限られたスケジュールの中で完成させていくためのアプローチも当然必要になります。社内の様々な知見が融合され、建築物が魅力的な形にまとまっていくプロセスに携われることは非常に刺激的で、多様なスペシャリストを擁する日建設計だからこそ感じられるやりがいのひとつだと思います。

“普通なら”にとらわれず
発想を転換して設計した空中通路

日建設計で携わった仕事のひとつに、空港に直結したホテルのプロジェクトがあります。日本最大級のエアポートホテルでボリューム感は相当大きなものなのですが、私が設計したパートの中で特に印象に残っているのは、空港とホテルをつなぐ200メートルの空中通路です。空港とホテルは床レベルに大きな違いがあるため、普通であれば通路の途中に階段やエスカレーターを作ってレベルを合わせることを考えます。ところがこのプロジェクトでは空港とホテルが200メートルほど離れているので、通路の床を傾けて直接つないでも、勾配に気づかないほぼフラットな動線になると気付きました。早速、提案としてまとめてお客様にご説明したところ、段差がないことで人の流れがスムーズになる点に加え、エスカレーターを使わないことによるメンテナンス性の高さを特に評価していただき実現に至りました。旅行客やビジネスマンなど利用者の気持ちを把握し、発想をかたちにうまく転換できた好事例になったと自負しています。

カーボンニュートラルの達成に向けて
ひとりの設計者として心がけたいこと

私がこの業界を志したのは、高校時代に宮大工の西岡棟梁のエピソードをテレビ番組で見たのがきっかけのひとつでした。中でも鮮明に憶えているのが、西岡棟梁が薬師寺の再建に取り組んだ際、1000年先の意匠性まで見据えて屋根を5センチ高くセットしたシーンです。そして今、設計者となって思うのが、人や時代に左右されない普遍的な価値を建築物に付与するというこの発想は、カーボンニュートラルの観点からも非常に大事なのではないかということです。日本の都市はこれまでの歴史の中でスクラップ&ビルドで発展してきました。ですが、それに伴い大量のCO2が排出されてきたことを考えると、これからの時代にはそぐわないかもしれません。だからこそ、建物に普遍的な価値を持たせて、少しでも長く持続可能にする、持ち主が変わっても建物は利用し続けられるようにする。それが設計者として、これからの社会に対してできる貢献のひとつだと考えています。

入社して感じたこと

都市開発に関わる大規模な案件が多いため、社会や経済といった大きな流れに直にアプローチできます。社内にボランティアチームが組織されている点も含めて、社会に対して直接の接点を持ちやすい会社だと感じています。

OFFの日の私

自転車が大好きで、チェーンとペダルが直結したピストバイクというタイプの自転車をカスタマイズしたことがあります。とあるサイクルショップがSNSで主催したカスタムバイクの人気投票で賞をいただいたほどの自信作です!

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建築全般に視野を広げる
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サッカー大好きの設計者

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