INTERVIEW

#25

東京という都市を魅力的に変えていく、
冷静沈着にして熱い想い溢れる情熱家。

河野 悠紀

YUKI KONO

都市・社会基盤部門 シビルグループ
2016年入社 キャリア採用入社
芸術学部 映画学科 卒

私が日建設計を選んだ理由

前職では、民間の開発に関わる宅地造成、道路、下水道などの設計を行う建設コンサルタント会社に所属していました。その後、縁あって日建設計に出向することになり、その働き方に強く惹きつけられました。それは、裁量を持って自分なりに考え、業務に取り組めることです。これまでの知識や経験を活かしてやりたいことを実現できる、そう感じたことが入社の決め手になりました。

都市再開発事業の基盤整備に向けて
道路・下水道の計画・設計を担う

現在、東京圏の再開発事業に伴う基盤整備の業務に携わっています。近年東京圏は、都市の国際競争力の強化を旗印に再開発事業が各所で展開されており、現在は新しい東京に進化する過渡期です。再開発事業の多くは、最終的には、たくさんの人を惹きつける複合施設等が建設されますが、私は都市基盤を整備する上で不可欠な、道路や下水道の計画・設計に携わっています。特に道路は人々の生活を支える最も基礎的な社会基盤。膨大な交通需要に対応するとともに、災害時の避難・救援路として、また電気やガス、通信などのインフラ施設を収容する空間としての機能も有しています。再開発事業において道路をどのように整備するかは、事業計画全体に関わるテーマです。計画、設計、工事各フェーズで、複数のプロジェクトを同時進行で進めています。近年はプロジェクトマネジメントを担う場面も少なくありません。大規模かつ複雑なプロジェクトでは、全体を俯瞰して把握する必要があり、プロジェクトマネージャーとして、設計者、デベロッパー、地権者、行政をはじめとした、関係者のスムーズな連携・協働を実現する調整作業にも力を注いでいます。こうして実際に道路建設が着工に至ったとき、努力が報われた手応えがあり、大きなやりがいを実感します。

関係者と信頼関係を醸成し
着地点を見出していく

私が最初に担当した、都内有数の大規模再開発事業は強く印象に残っています。多くの路線が乗り入れる、巨大ターミナル駅前再開発事業で、道路整備にあたっては埋設されている各種インフラの移設が大きなテーマでした。巨大ターミナル駅前であるだけに、埋設されている電気、ガス、上水道、電話などの管路のボリュームは膨大であり、果たしてこの移設が可能かどうか、関係者の多くが先行きに危惧を覚えていました。その中で私は工事手順、工程を検討し、リスクの洗い出しを進め、インフラ企業をはじめとする関係者との打ち合わせを重ねていきました。2~3年の時間を費やしたこの事業では、都市基盤整備の基本的なあり方を学んだと同時に、いかに関係者と信頼関係を醸成し、着地点を見出していくか、その大切さを痛感しました。それが事業を成功に導く重要な要素と確信しています。

持続可能な街づくりへの貢献
老朽化インフラの更新が大きな課題

私が担う都市基盤整備は、安全性や利便性の向上に加え、環境負荷の低威、防災・減災等の視点も持つことで、持続可能な街づくりに貢献する取り組みと感じています。私は東京出身ということもあり、東京が住みやすく魅力的な街になるような仕事をしていきたいと考えています。単に近代的かつ先進的な街の顔だけでなく、同時に東京が持つ猥雑な人間味を併せ持った街づくりを志向していきたいのです。一方で、高度経済成長期に整備された東京のインフラは更新期を迎えています。東京の活力を減じることなく街を更新していくことも、これからの自分の役割と自覚しています。

入社して感じたこと

会社規模が大きいだけに、多様な技術者が存在していることが、一つの驚きでした。建築設計をはじめ、再開発事業プランニング、基盤設計、土木・建築コンサルなど、様々な職能を持った人が一つの会社にいるのは当社の大きな強みだと思います。垣根なく、それぞれの専門家が集まり、多角的にアイデアを出し合ってスピード感を持ってプロジェクトを推進していく。とても魅力的な組織だと感じました。

OFFの日の私

元々生き物が好きで、以前は自宅の庭でビオトープにも挑戦しました。昨年からはアクアリウムを始め、現在はメダカとエビを飼っています。樹木の世話や家庭菜園なども手がけています。また大学で映画を専攻していたこともあって、映画、音楽、マンガ、ゲームなどポップカルチャー全般が好きです。子どもと一緒に映画やライブに行くのは楽しみの一つです。

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ひたむきに建物の構造に向き合う、
野球観戦が大好きな元気印の設計者。

蔵本 佳南

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都市・社会基盤部門 シビルグループ

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建物の循環性の意思を広げる、
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